春の部





本屋さんでつい長居をし、何も買わずに出にくかったとき、“いいや、これで”って購入した文庫があって(そんなことないですか?)、あんのじょうほぉりっぱなしにしてたのを、たまたま目に付いたので開けてみた。




さまざまの事思ひ出す桜かな   松尾芭蕉


   「名俳句 一〇〇〇」佐川和夫篇 ?彩図社 




桜の花が咲くと(時間が経たことを認識させるので)、しみじみと、過ぎた年月、ああいうこともあった、こうゆうこともあったと思う、というぐらいの解釈であっていると思うけど、本当にさまざまなことを思い出す。桜というだけで、ノーマルな解釈が飛んでしまう自分がおかしい。